個人事業主として生計を立てることには、会社員とは違う様々なハードルがあります。その一つが資産の管理です。
会社員であれば、支払われた給料は基本的に全て自分のものになります。しかしそれは、元々の給料からいくらかを差し引かれたものです。
元々の金額から、社会保険料や年金保険料、その他にも会社独自の積み立てなどが差し引かれた分を、手取り給料として受け取っています。会社員であれば、自分の給料から勝手に金額を引かれていることに不満を覚える人もいるかもしれませんが、社会保険料や年金保険料は社会人であれば必ず納めなければならないものなので、その手間を会社が代行していると考えても良いでしょう。
ではその手間を、全て自分で行わなければならないとしたらどうでしょうか。普段の仕事に加えて、そういった資産の管理をしつつ、毎月一定の保険料を納め、年度末には確定申告を行い、住民税を納めることになります。それ以外にも家賃や光熱費など、仕事以外にも私生活での出費は当然あるはずです。
個人事業主はこれらをすべて独力で管理する必要があり、それは相当な負担となります。
そこで、会計ソフトの活用を検討してみましょう。会計ソフトあるいは会計アプリは、ものによってはレシートの写真を撮るだけで金額を記録してくれたり、それ以外に毎月決まって発生する経費をあらかじめ計算してくれたりするものもあります。
もちろん、ソフトによっては費用がかかることもありますが、それを事業経営のために使用するのであれば経費として計上が可能です。費用対効果を考え、自分の負担を軽減してくれるものは積極的に活用しましょう。